DceQ5LdU0AAJmWE
運よく交通費なく東京に行くことのできる機会に恵まれた。
兼ねてから行ってみたかったコミティアでお買いものをした。
その記録。

急だったこともありティアズマガジンを当日にその場で購入するしかない。
自身の性格を考えると、執拗に、綿密な下調べをしておかないと気が済まないような、嫌な感じがある。でも、それは不可能だ。
それが耐えがたいので、逆張りで何にも情報を持たずに行った。

パーフェクトな情弱で場に臨んだため、売り場を歩き回っていると、え、この人いたんだ、という驚きと発見と突然の出費の連続だった。財布がぶっ壊れた(比喩でなく)。

絵柄しか知らないような人がその場にはいっぱいいて、当たり前のように顔とか手があって、それぞれが思い思いの服を着たりお化粧をしていて、普通に友だちとか恋人、もしくは家族みたいな人と一緒に喋っている。何か手を動かしている。買いものに来た人になんか見向きもしない人もいる。
そしておれもその人らの前に姿を晒している。ツイッターとかピクシヴと全然違って、途方もない気持ちになる。

そんな現象に身を投じて、あり得ん人混みの混みにもみくちゃにされていて、心底うんざりした。
人間が、無理になった。小銭も全然足りないし。予想がついていたので、単独で巡ることにしてよかった。

家で横になっているだけの普段の生活とのギャップもあり、無理になっていて、人見知りがエゲツない内向的な人間なので「これください」くらいしか発音できなくて我ながら愕然とした。失礼な野郎だったかもしれない。
ツイッターでのフォロワーのブースにも顔を出したりしたが、挨拶などは全くしなかった。
「こんにちは、本人さんですか。会えて嬉しいです。ツイッター見てます。あれ読みました。たいへん良かったです。完売おめでとうございます。今後も応援してます。」みたいに言えたら良かった。

大量の人に囲まれているうちに、自分の容姿とか体臭とか振る舞いとか言葉遣いとか、何もかも良くない気がしてきて、それも嫌だった。二度と来ねえよ、と思った。

数日過ぎてから、ティアズマガジンをちゃんと読んだ。コミティアについての、ツイッターのつぶやきとかも見る。え、この人いたんだ、とか、サークルカットを見て、惹かれるものもいっぱいあった。
激しく後悔したが、今まで無だった俗に言う"戦利品"が有になっていて、その気持ちもあって、総合的にはよく分からない。
下調べが皆無だったからこそ、びっくり屋敷みたいに見て回れたのも楽しかった。

買ったものもいくつか読んだ。通販が難しくて何もしてこなかったので、サンプルとかを見ていてずっと読みたかった漫画が、初めていっぱい読めて、ようやく行って良かったな、という気になった。で、これを書いた。